以前から噂には聞いていた日本三大料亭・金田中のカジュアル店、金田中 草へ行って参りました。
渋谷のセルリアン・タワー2Fにあるこのお店なのですが、もう入り口からして風格が漂っています。
受付の横では風流な流木の飾りが来るものを威圧します。
この日私たちがオーダーしたのは「水」というコース。
前菜・汁物・生鮨・盆盛・飯麺・甘味で構成されています。
席に着席すると、献立が美しくおかれています。
御献立を拝見していると、すぐにお茶とおしぼりを持ってきてくれました。
おしぼりも何だか厚みがあってしっかりした布のおしぼりでした。
で、飲み物のオーダーを聞かれるのですが、何ぶん仕事中のためアルコールを頂く訳にもいきません。お断り申し上げると、すぐに前菜が運ばれてきました。
思い出すと今でも美味しさがよみがえってきます。
わさびがのった胡麻豆腐は、なめらかでくどくなく、且つ濃厚で胡麻の美味しさを引き出している一品でした。
前菜を食べ終わると、ほどなくして汁物が運ばれてきました。
鱧と鱧の卵の茶碗蒸しです。
鱧！
ザ・料亭食材です。
鱧の卵ってはじめて食べたのですが、やたら美味しかったです。
汁物の次は生鮨です。
まだごはんものの番じゃないのに、お鮨が登場です。
上皿に乗っているのが大めじ鮪の薄引きで下の器にお鮨が三貫入っていました。
めじ鮪は本まぐろのこどもで、あっさりした味わいが特徴かと思っていたのですが、
このめじ鮪は違っていました・・・。
まるで間違えて本まぐろを出してしまったのかと思ったほど。
脂がのって濃厚。なのに爽やか。
きっと「めじ鮪」ではなく「大めじ鮪」なのがポイントなのでしょう。
さて、生鮨の次は盆盛です。
この盆盛で特筆すべきは、何と言っても「卵焼き」です。
ふわとろ当たり前、だしの香りが鼻から抜けていき、ほっこり幸せになれる極上の一品でした。
もうこの卵焼きを食べただけで来た甲斐があったなと思いました。
もちろん、旬の太刀魚や枝豆の白和えも非常に洗練された味でした。
盆盛を食べ終わった頃に、次の飯麺を炊き上げ飯にするけつね饂飩にするかを聞きにこられました。
私は「釜で炊いた」という言葉に魅かれて炊き上げ飯をお願いしました。
いや、、、
ごはんが立ってます！！！
美味しいお米ってなかなか食べられないのですが、そこはさすが料亭。
ごはんも美味しいのですが、香の物の「鯛味噌」なるものがやたら美味しいのです。
よほどおかわりをお願いしようかと思いました。
次の甘味のことを考えてなくなく断念した次第です。
さて・・・そして最後は最も楽しみだったと言っても過言ではない、期待の甘味です。
この日の甘味は豆乳のブランマンジェ・マンゴーソース添えでした。
マンゴー美味しすぎ(*´Д`*).:ﾟ+
ブランマンジェ滑らかすぎ(*´Д`*).:ﾟ+
豆乳を使って「和」の演出です。にくいです。
和食の洋物って洗練されていないイメージなのですが、これは和と洋のすばらしい出会いでした。
最後まで余すところなく金田中 草を堪能しお店を後にしました。
いつか夜のコースの方も食べてみたいです。(〃･ω･)ゞえへへ